作品レビュー ― イース オリジン、アドルのいない異色のプリクエル

イースシリーズの中でも異彩を放つ一作が「イース オリジン」です。なんとこの作品、主人公アドル・クリスティンが登場しません。今回はその理由と魅力を紹介します。

舞台はイースI・IIの約700年前

2006年に発売された「イース オリジン」は、イースI・IIの物語からさかのぼること約700年前を描くプリクエル(前日譚)作品です。古代王国イースがまだ天へと昇る前、女神たちが治めていた時代を舞台に、後にイースI・IIで語られる伝説の「本当のところ」が明らかになっていきます。

アドルではない、3人の主人公たち

本作最大の特徴は、シリーズの顔であるアドル・クリスティンが登場しないという点です。プレイヤーは、女神の騎士ユニカ・トバー、魔導士ユーゴ・ファクト、そして隠し要素として解禁されるユーゴの兄トール・ファクトという、3人の主人公から選んでストーリーを進めていきます。それぞれ視点や展開の異なるシナリオが用意されており、周回して初めて全体像が見えてくる構成になっています。

2Dアクションとして高い完成度

戦闘システムは「イース フェルガナの誓い」の流れを汲む2Dリアルタイムアクションで、ダッシュやジャンプ、属性攻撃を駆使したテンポの良い戦闘が楽しめます。塔を舞台にした一本道の縦方向マップ構成もあり、探索よりもアクションとボス戦に集中して楽しめる作りになっているのも特徴です。

複数シナリオで補完される「イース」の真実

3人の主人公それぞれの視点でシナリオを進めることで、イースI・IIで描かれた出来事の裏側や、伝説の女神たちの真実が少しずつ明らかになっていきます。シリーズの根幹に関わる謎を掘り下げる内容だけに、イースI・IIをプレイ済みの人ほど楽しめる一作と言えるでしょう。

まとめ

イース オリジンは、シリーズの主人公アドルが登場しないという異色の設定でありながら、完成度の高いアクションと、シリーズの根幹に関わる物語が楽しめる名作です。イースI・IIの前日譚として、ぜひあわせて楽しんでみてください。

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