ファイナルファンタジーシリーズ入門ガイド ― どこから始めればいい?

『ファイナルファンタジーVII』でお馴染みの「ミッドガル」も、『IX』の中世ファンタジー世界も、実は同じ「ファイナルファンタジー」というタイトルの中の出来事だ。ナンバリングごとに世界観もシステムもキャラクターもまったく作り変えてしまう、というのがこのシリーズの一貫した特徴になっている。「ファイナルファンタジー」、通称FFは、1987年に第1作が発売されて以来、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が送り続けているRPGの金字塔シリーズです。ナンバリングタイトルはすでにXVI(16)まで到達し、派生作品やリメイクを含めると膨大な数の作品が存在します。「名前は知ってるけど、どれから遊べばいいのか分からない」という人が非常に多いのも、このシリーズならではの悩みだと思います。この記事では、そんな入門者に向けて、シリーズの基本的な構造と、おすすめの入り口を紹介していきます。

実は「一本の物語」ではないシリーズ

FFシリーズについて最初に知っておきたい、そして初心者が一番誤解しやすいポイントがあります。それは、ナンバリングタイトルのほとんどが独立した物語だということです。ドラゴンクエストのように世界観が緩やかに繋がっているシリーズとは違い、FFはI(1)からXVI(16)まで、基本的にそれぞれが完全に別の世界、別のキャラクター、別のストーリーで展開されます。共通しているのは「クリスタル」「召喚獣」「チョコボ」「モーグリ」といった一部のモチーフや、シリーズを象徴する音楽のテーマくらいのもの。つまり「I(1)から順番にやらないと話が分からない」ということは一切なく、気になったナンバリングから気軽に始められるのが、このシリーズの大きな特徴です。もちろん例外もあり、VII(7)は後述するコンピレーション作品群、X(10)はX-2という直接の続編、XIII(13)は三部作としてストーリーが繋がっています。それでも、ナンバリングをまたいだ知識が必須になることはほぼありません。

初心者におすすめの入り口3選

とはいえ、選択肢が多すぎるとかえって迷ってしまうもの。ここでは、今から新しく触れるならという視点で、特におすすめの3つの入り口を紹介します。

① FFVII REMAKE(リメイク)シリーズ

1997年に発売された原作VIIを、最新のグラフィックとアクション性の高いバトルシステムで作り直しているのがREMAKEシリーズです。2020年発売の「FFVII REMAKE」は物語序盤の都市ミッドガルを、2024年発売の「FFVII REBIRTH」はその先の広大なフィールドを描いており、現在は完結編の発売が発表されている状況です。映像・音楽・戦闘、すべてが現代基準で作られているため、「昔のドット絵やポリゴンに抵抗がある」という人でも入りやすいのが最大の魅力。まずはREMAKEから触れて、気に入ったら原作にも手を伸ばすという遊び方もおすすめです。

② FFX(テンかFF10)

2001年にプレイステーション2で発売されたナンバリング作品で、シリーズで初めてフルボイス・フル3Dのフィールドを実現した記念碑的な一本です。主人公ティーダが見知らぬ世界「スピラ」に迷い込み、召喚士ユウナの「不知火(シン)討伐の旅」に同行していくという、王道でありながら重厚なストーリーが魅力。キャラクター成長システム「スフィア盤」もユニークで、自由度の高い育成が楽しめます。単体で綺麗に完結する物語なので、初めてのFFとしても選びやすい一本です。

③ FFXIV(じゅうよんかFF14)

買い切りのナンバリング作品とは毛色が異なりますが、現在進行形で遊べる大規模オンラインRPGとして絶大な支持を集めているのがXIVです。実は2010年の初版はゲームとして致命的な問題を抱えており、一度サーバーを停止して一から作り直すという異例の再起動を経て、2013年に「新生エオルゼア」として生まれ変わった経緯があります。この「失敗からの大逆転劇」はゲーム業界でも屈指の成功事例として語り継がれるほど。現在はストーリー・システムともに非常に高い完成度に達しており、一人用RPGのようにじっくりストーリーを追うことも、多人数プレイでコンテンツに挑むこともできる懐の深さが魅力です。

迷ったら「気になった見た目」で選んでいい

ここまで3つのタイトルを紹介しましたが、正直なところFFシリーズはどのナンバリングから始めても、それぞれの世界に引き込まれる作りになっています。VI(6)のドット絵が持つ独特の味わい、VIII(8)や XV(15)の現代的な世界観、XVI(16)のダークで骨太なアクション性など、作品ごとに雰囲気がまったく異なるのもこのシリーズの面白いところ。トレーラー映像やパッケージのビジュアルを見て「これ好きかも」と感じた作品から入るのが、実は一番失敗しない選び方だったりします。当ブログでも今後、個別タイトルのレビューやキャラクター特集を順次掲載していく予定なので、気になる作品が見つかったらぜひチェックしてみてください。

ジャンルの違う名作も豊富

ここまで紹介した3作以外にも、外せない名作は数多くあります。VI(6)はスーパーファミコン期のドット絵RPGの完成形とも言われ、群像劇的なストーリーと個性豊かなキャラクターで今なお根強いファンを持つ一本。IX(9)はシリーズの原点回帰を掲げて作られた作品で、中世ファンタジー色の強い世界観と温かみのあるキャラクターデザインが魅力です。XV(15)は現代的なオープンワールドと「男4人の車旅」という異色の切り口で話題になり、XVI(16)はこれまでのFFとは一線を画す、骨太なアクションバトルとダークな政治劇を前面に押し出した最新の意欲作です。同じシリーズ名を冠していながら、ここまで作風の振れ幅が大きいのも、40年近い歴史を積み重ねてきたFFならではと言えるでしょう。

よくある質問

Q. 全作品やらないと最新作を楽しめない?

A. まったく問題ありません。前述の通り、ナンバリング作品はほぼすべて独立した物語です。最新作から遡って過去作に触れる、という遊び方も十分におすすめできます。

Q. 昔の作品は今から遊んでも古臭くない?

A. VI(6)やIX(9)のようなドット絵作品も、Switchやスマートフォン向けにリマスター版が配信されており、快適に遊べる環境が整っています。物語やキャラクターの魅力は色褪せていないタイトルばかりなので、食わず嫌いせずに触れてみる価値は十分にあります。

Q. XIV(14)は一人でも楽しめる?

A. 十分に楽しめます。メインストーリーはソロで進行できる部分が非常に多く、まずは物語を追うことだけに集中してプレイしている人も珍しくありません。慣れてきたら他のプレイヤーと協力するコンテンツに挑戦する、という段階的な楽しみ方ができます。

まとめ

ファイナルファンタジーは、ナンバリングごとに独立した物語を持つ稀有な長寿RPGシリーズです。「I(1)から順番に」という縛りは一切なく、REMAKEシリーズのような最新作から、X(10)のような完成度の高い単体作品、XIV(14)のような遊び続けられるオンライン作品まで、自分のスタイルに合った入り口を自由に選べます。作品ごとに世界観もグラフィックも大きく違うからこそ、「何本触れても飽きない」というのもこのシリーズの強みです。まずは気になった一本を手に取って、40年近く積み重ねられてきたシリーズの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。当ブログでは今後もFFシリーズの個別レビューやキャラクター特集を追加していく予定なので、続報もお楽しみに。

※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

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