『英雄伝説 創の軌跡』レビュー ― 三つの物語が一つに交わる、シリーズ集大成のクロスオーバー編

閃の軌跡IVでエレボニア編が一区切りを迎えた後に発売された『英雄伝説 創の軌跡』は、これまでシリーズが描いてきた複数の物語を一つに束ねる、まさにクロスオーバー的な作品です。空の軌跡、零・碧の軌跡、閃の軌跡と、それぞれ別の主人公・別の国を舞台に描かれてきた物語が、ここで初めて本格的に交差します。

三人の主人公、それぞれの視点で描かれる物語

創の軌跡では、閃の軌跡シリーズの主人公リィン・シュバルツァー、零・碧の軌跡の主人公ロイド・バニングス、そして本作から登場する謎多き新キャラクター「C」という、三人の主人公による物語が並行して描かれます。それぞれ異なる立場・異なる国から同じ一つの大きな事件に関わっていく構成になっており、複数の視点から真相に迫っていく群像劇としての面白さが存分に味わえます。

これまでの積み重ねが一気に集結する感動

これまでのシリーズで登場してきたキャラクターたちが、国や章の垣根を越えて一堂に会する場面は、創の軌跡ならではの最大の見どころです。空の軌跡のキャラクターと閃の軌跡のキャラクターが同じ画面で言葉を交わす、といった、これまでのシリーズを追ってきたファンにとってはたまらない場面が随所に用意されており、まさに「軌跡シリーズの集大成」と呼ぶにふさわしい構成になっています。

複数パーティを操る新システム「連合戦線」

ゲームシステム面では、複数の主人公パーティを同時に編成・運用できる新要素「連合戦線」が導入されました。それぞれのパーティの得意分野を活かした戦略を組み立てる楽しさがあり、シリーズ最大級のキャラクター数を活かした自由度の高い編成が可能になっています。

初めて触れる人にはハードルが高めな点に注意

創の軌跡はシリーズの集大成的な立ち位置のため、過去作をある程度プレイしていることを前提とした作りになっています。特に空の軌跡・零碧の軌跡・閃の軌跡をひと通り触れてから遊ぶことで、キャラクター同士の再会シーンや伏線の回収を存分に楽しめるため、シリーズ未経験からいきなり本作に挑戦するのはあまりおすすめできません。

まとめ

『創の軌跡』は、これまで別々の物語として描かれてきた軌跡シリーズの各章を一つに束ね、シリーズファンへの最大級のご褒美とも言える一本です。長く積み重ねてきた物語だからこそ味わえる感動がここにあります。

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