『閃乱カグラ』シリーズには、家庭用ゲーム機向けの本編とは別に、スマートフォン向けに展開された『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』(通称シノマス)という作品があります。2017年11月29日にサービスを開始し、2025年5月30日に約7年半の歴史に幕を下ろしたこの作品について、実際に長くプレイしてきた立場から振り返ってみたいと思います。
シリーズ初のスマホネイティブアプリとして始動
シノマスは、閃乱カグラシリーズでは初となるスマートフォン向けのネイティブアプリとして、2017年11月29日にサービスを開始しました。翌2018年11月7日にはDMM GAMESでPC版もリリースされ、スマホ・PCの両方でプレイできる体制が整えられました。基本プレイ無料でアイテム課金制を採用しており、家庭用ゲーム機の本編とはまた違った形で、気軽に閃乱カグラの世界に触れられる入り口になっていました。プロデューサーの高木謙一郎氏は、スマートフォンの性能向上によって「綺麗なキャラを出せるようになった」ことや、「好きなキャラを集めて戦うRPG的な要素」を開発の背景として語っており、家庭用機のアクションとは異なる遊び方をあえて狙って作られた作品だったことがうかがえます。
「シノビマターズ」を目指す少女たちの物語
物語の舞台となるのは、国立半蔵学院・秘立蛇女子学園・死塾月閃女学館・焔紅蓮隊という4つの勢力です。それぞれの少女たちが、忍の武術大会「シノビマターズ」への招待状を受け取り、忍の頂点である「シノビマスター」を目指して戦いを繰り広げていくというのが基本的な設定でした。プレイヤーは彼女たちの「先生」という立場で物語に関わることになり、家庭用機の本編で主人公格だった飛鳥をはじめ、50名を超える登場キャラクターたちと一緒に、育成やバトルを進めていく作りになっています。学園ごとの対立や協力関係は本編シリーズを踏襲しつつ、シノマスならではのオリジナルストーリーも数多く展開されており、長期運営タイトルらしく、次々と新しいエピソードが追加されていったのが印象的でした。
RPG的なバトルと着せ替え・ジオラマの楽しみ
家庭用機のシリーズがアクションゲームとして磨き上げられてきたのに対し、シノマスは「好きなキャラクターを集めて編成し、戦わせる」というRPG寄りの遊び方が中心でした。手持ちのシノビ少女たちを編成して忍務(バトル)に挑み、育成を進めていくスタイルは、スマートフォンでも遊びやすいテンポに調整されていて、隙間時間にコツコツ進められるのが魅力でした。もちろんシリーズ恒例の要素も健在で、キャラクターの衣装を着せ替えたり、ジオラマモードで自由にキャラクターを配置して鑑賞・撮影したりする楽しみ方は、シノマスでもしっかり用意されていました。バトルで頑張った後にお気に入りの衣装でキャラクターを愛でられるという、シリーズならではのご褒美感は健在だったと思います。
約7年半という長期運営が物語る人気の高さ
スマートフォン向けの基本プレイ無料タイトルにとって、7年半という運営期間は決して短くありません。多くのソーシャルゲームが数年でサービスを終えていく中、これだけ長く続いたということ自体が、シノマスがそれだけ多くのファンに支持されてきた証拠だと言えます。個人的にも長い間プレイを続けてきた作品だったので、キャラクターたちとの積み重ねてきた時間の分だけ、思い入れも深くなっていました。メインストーリーは2025年4月の更新で最終章が公開され、長年続いてきた物語がひとつの区切りを迎える形で完結しています。
サービス終了と、それでも残るオフライン版
2025年5月30日14時、シノマスはオンラインサービスとしての歴史に幕を下ろしました。長く遊んできたタイトルがサービス終了を迎えるのは、やはり寂しいものです。ただ、シノマスの場合はサービス終了だけで終わらず、メンテナンス終了後にオフライン版へのアップデートが配信され、iOS・Android向けにストーリー・忍務(バトル)・衣装の着せ替え・ジオラマといったコンテンツが引き続き楽しめる形が用意されました。オンラインでの新規イベントこそなくなりましたが、これまで積み重ねてきた物語やキャラクターたちとの時間を、自分のペースで振り返り続けられるのは、長年のファンにとって嬉しい配慮だったと思います。
個人的にプレイしていて感じたこと
実際に長くシノマスをプレイしてきた身として、サービス終了の告知を聞いたときは正直かなり寂しい気持ちになりました。何年もかけて集めてきたキャラクターたちや、積み重ねてきたストーリーが、そのまま無くなってしまうのではないかという不安もありました。ただ、最終章できちんと物語に区切りをつけてくれたこと、そしてオフライン版という形で遊べる場所を残してくれたことには、素直に感謝しています。何より、シノマスの3年後の世界を舞台にした新作『シノビNEXUS -閃乱カグラ-』が発表されたことで、「終わった」という寂しさが「続きが見られる」という嬉しさに変わったのは、個人的にも大きな出来事でした。
シノビNEXUSへとつながっていく物語
シノビNEXUS -閃乱カグラ-は、シノマスから3年後の世界を舞台にした完全新作として発表されており、セルルック3Dによるキャラクター表現や、着せ替え・コミュ・ジオラマといったおなじみの要素を受け継ぎながら、コマンドRPGと忍法を組み合わせた「ハイパーシノビバトル」という新しい戦闘システムで展開される予定です。シノマスで登場したキャラクターがそのまま引き継がれるわけではなく、新たなシノビ少女キャラクターたちが中心になるとのことですが、シノマスというタイトルの物語がきちんと完結し、その先の時間軸を舞台にした新作が用意されているという流れそのものに、長年のファンとしては大きな意味を感じています。プラットフォームもiOS・Android・Windows・DMM GAMESとマルチに展開される予定で、シノマスよりも幅広い環境で遊べるようになりそうです。
数々のコラボ企画で広がった世界観
シノマスの長期運営を語るうえで欠かせないのが、他作品との豊富なコラボレーション企画です。2024年だけでも「百花繚乱」「真・一騎当千」「To LOVEるダークネス」「ハイスクールD×D」といった作品と次々にコラボし、それぞれの人気キャラクターがシノビ少女たちと共演する特別カードが実装されました。過去にはネプテューヌ、クイーンズブレイド、ダンまち、さらにはCOBRA、ガンツ、Fate/EXTELLA LINKといった、ジャンルを問わない幅広いタイトルともコラボしており、こうした企画のたびに新しいプレイヤー層が流れ込んでくる循環ができていたのだと思います。個人的にも、好きな他作品とのコラボ告知が出るたびにワクワクしながらログインしていた記憶があり、こうした継続的な企画力が7年半という長期運営を支えていた大きな要因の一つだったと感じています。
周年イベントで積み重ねてきた盛り上がり
シノマスは節目の周年ごとに、力の入った記念イベントを開催してきたことでも知られています。2022年5月の4.5周年では、最大140連分の無料ガチャが実施されるとともに、長く続いていた「華眼編」というストーリーがついに完結を迎えました。2023年11月29日の6周年では、シノマスオリジナルキャラクターの睡蓮が初めてプレイアブル化され、「新・秘伝忍法」という特殊な必殺技を持つURカードが「6周年記念新乳祭」ガチャに登場。期間中は1日1回無料10連ガチャが引ける施策(最大70連分)や、新ストーリー59章の追加、高難易度コンテンツ「妖魔ノ巣・超」の実装など、長年のプレイヤーを飽きさせない企画が惜しみなく投入されていました。こうした周年ごとの積み重ねを実際にリアルタイムで追いかけてこられたのは、長く遊んできたプレイヤーだからこその楽しみだったと思います。
ガチャとカード育成が生む「集めて育てる」楽しさ
シノマスのゲーム性を支えていたのは、キャラクターごとに用意されたカードを集めてパーティを編成し、育成していくガチャベースのシステムでした。SR・SSR・URとレアリティが上がるごとに専用の秘伝忍法(必殺技)が強化され、睡蓮のようにキャラクター単位で個性的な特殊スキルが用意されているカードも多く、同じキャラクターでも衣装違いのカードごとに全く違う戦い方ができるのが魅力でした。無料10連ガチャのような救済施策も定期的に用意されていたため、無課金・微課金でもある程度戦力を整えやすかった点は、長く遊び続けられた理由の一つだったと感じています。
よくある質問
Q. 今からシノマスを新しく始めることはできますか?
A. オンラインサービスとしては2025年5月30日に終了していますが、オフライン版がiOS・Android向けに配信されているため、ストーリーやバトル、ジオラマといったコンテンツは今からでも楽しむことができます。
Q. シノマスをプレイしていないとシノビNEXUSは楽しめませんか?
A. シノビNEXUSは新規キャラクター中心の完全新作として展開される予定なので、シノマス未プレイでも問題なく楽しめるはずです。ただ、シノマスの3年後という設定を知っておくと、世界観により深く入り込めると思います。
Q. 家庭用機の本編とシノマスはどちらから遊ぶべきですか?
A. どちらから遊んでも問題ありませんが、アクション重視ならBurst Re:NewalなどのPS4/Steam版、じっくり育成やコレクション要素を楽しみたいならシノマスのオフライン版がおすすめです。
まとめ
『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』は、家庭用機のアクションとはまた違う角度から閃乱カグラの世界を楽しめる、7年半にわたって愛され続けたスマートフォンアプリでした。サービス終了は寂しい出来事でしたが、最終章での物語の完結、そしてオフライン版という形での存続、さらにはシノビNEXUSという続編の発表と、シリーズの火が途切れることなく次につながっていく流れを、実際にプレイしてきた身として見届けられたのは幸運だったと思います。シノビNEXUSが配信されたら、シノマスで積み重ねてきた時間も思い出しながら、じっくりプレイしていきたいと思います。
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