2009年発売の「バイオハザード5」では、クリス・レッドフィールドが新パートナーのシェバ・アローマーとともに、アフリカのとある地域で発生したバイオテロの調査に挑みます。前作「4」で確立されたTPSアクションをさらに推し進め、派手さと爽快感を大きく強化した意欲作です。
2人協力プレイが前提の設計
本作はキャンペーン全編を通して、AIまたは他プレイヤーとの2人協力プレイを前提に設計されているのが最大の特徴です。互いに弾薬やアイテムを分け合い、連携して敵の大群に立ち向かう爽快感は本作ならではの魅力です。片方がダウンしてももう片方が助け起こせるため、緊迫した状況でも二人で乗り越えていく一体感を強く味わえます。
フレンドとのオンライン協力プレイはもちろん、画面分割によるローカル協力プレイにも対応しており、友人や家族と一緒にソファに座って遊べる作品としても人気を集めました。一人でじっくり遊びたい場合はAIパートナーのシェバが優秀にサポートしてくれるため、ソロプレイでも十分に楽しめます。
因縁の再会
初代から続くクリスの物語は、本作でひとつの大きな節目を迎えます。かつての仲間であり、初代の事件で命を落としたと思われていた人物との再会は、シリーズを追ってきたプレイヤーにとって感慨深い展開です。クリスというキャラクターが背負ってきた過去との決着というテーマが、本作の物語の核になっています。
灼熱の大地という新しい舞台
これまでの洋館や街、寒村とは一線を画す、アフリカの灼熱の大地という舞台設定も本作の見どころです。強い日差しの下で繰り広げられる集団戦は、これまでのシリーズとは異なる開放感と緊張感を同時に味わわせてくれます。市場や沼地、工場地帯など、多彩なロケーションが用意されている点も飽きさせないポイントです。
マジニという新たな脅威
寄生生物プラーガに感染した現地住民「マジニ」たちは、集団で襲いかかってくる恐ろしさと同時に、それぞれが武器を持ち連携して攻撃してくるという知能の高さも兼ね備えています。前作以上に大規模な集団戦を強いられる場面が多く、二人で連携して敵を各個撃破していく戦略性が求められます。
ウェスカーとの決着
シリーズを通じて暗躍してきたアルバート・ウェスカーとの因縁も、本作でひとつの結末を迎えます。初代から積み重ねられてきた謎や陰謀が集約される終盤の展開は、シリーズを長年追ってきたファンにとって見逃せない見どころです。溶岩地帯を舞台にした最終決戦の派手さも、本作を象徴する名場面のひとつです。
個人的な見どころ
友人と一緒に画面を囲んで遊んだときの盛り上がりは、シリーズの中でも群を抜いています。ピンチのときに助け合い、強敵を協力して倒したときの達成感は、一人プレイでは味わえない格別なものがあります。パーティーゲーム的な楽しさも兼ね備えた稀有な一作だと感じます。
まとめ
ホラーというよりはアクション超大作という趣が強く、友人と一緒に遊ぶタイトルとして今なお人気があります。クリスというキャラクターの集大成的なエピソードとしても、そして純粋に協力プレイを楽しむアクションゲームとしても、多くの人におすすめできる一作です。
難易度とやり込み要素
クリアするとアンロックされるマーセナリーズモードは、制限時間内にどれだけ多くの敵を倒せるかを競うおまけモードで、本編とは違ったハイスコア狙いの遊び方ができます。友人とスコアを競い合う遊び方も人気で、本編クリア後の楽しみ方の幅を広げてくれる要素です。
難易度設定も豊富に用意されており、初めてシリーズに触れる人でも遊びやすい易しめの設定から、武器や体力の縛りを意識しながら攻略する高難度設定まで、プレイヤーの好みに合わせて選べます。周回プレイで武器を強化し、より高い難易度に挑戦していく遊び方も本作の醍醐味のひとつです。
武器とアップグレードの楽しさ
本作では店主から武器や強化パーツを購入できるシステムが引き続き採用されており、集めたお金を何に投資するか考えるのも楽しみのひとつです。ショットガンやライフル、マグナムなど多彩な武器がそれぞれ個性を持っており、状況に応じて使い分ける戦略性があります。
クリスとシェバは武器を個別に強化していく必要があるため、二人でどちらの武器を優先的に強化するか相談しながら進めるのもまた協力プレイならではの楽しみです。効率よくお金を稼ぐ立ち回りを覚えていくと、周回プレイがぐっと快適になります。
グラフィックと演出面の進化
発売当時としては非常に高いグラフィック品質を誇り、アフリカの強い日差しや土埃、崩れゆく建物などの表現に力が入れられています。ムービーシーンの演出も派手で、シリーズの中でも特に映画的なスケール感を意識した作りになっている点が印象的です。
キャラクターモーションも滑らかで、敵をなぎ倒していくアクションの気持ちよさがしっかりと表現されています。カットシーンとゲームプレイの切り替えも自然で、物語への没入感を損なわない工夫がなされています。
シリーズにおける位置づけ
「バイオハザード5」は、ホラーからアクションへと大きく舵を切った「4」の路線をさらに推し進めた作品として位置づけられます。純粋な恐怖演出よりも爽快なアクションと協力プレイの楽しさを重視した設計は賛否を呼びましたが、結果としてシリーズの中でも特に高いセールスを記録する人気作となりました。
後の作品ではよりホラー色を強める方向に軌道修正されていきますが、本作で培われた協力プレイのノウハウは、後発のスピンオフ作品にも大きな影響を与えています。シリーズの多様性を語る上で欠かせない一作といえるでしょう。
音楽とサウンド面の魅力
緊迫した戦闘シーンを盛り上げるオーケストラサウンドや、アフリカの大地を思わせる民族音楽的なアレンジは、本作の世界観を彩る重要な要素です。静かな探索パートと激しい戦闘パートで音楽の緩急がしっかりつけられており、プレイヤーの緊張感を巧みにコントロールしています。
敵の唸り声やマジニたちの不気味な掛け声など、環境音の作り込みも丁寧で、画面の外から迫ってくる気配を音だけで感じ取れる場面も少なくありません。ヘッドホンでプレイすると、その臨場感の高さをより一層味わうことができます。
初めて遊ぶ人へのアドバイス
これから本作に挑戦する人には、可能であれば友人や家族と一緒に協力プレイで遊ぶことを強くおすすめします。一人でも十分楽しめる作りにはなっていますが、二人で息を合わせて強敵を倒したときの達成感は、本作ならではの魅力だからです。
また、最初はノーマル難易度でストーリーを楽しみつつ武器の使い勝手を覚え、慣れてきたら高難度やマーセナリーズモードに挑戦していくという遊び方が、本作を長く楽しむコツだと感じます。
本作を象徴する名場面
溶岩地帯を舞台にした最終決戦は、シリーズ屈指の派手な演出として今でも語り草になっています。長年積み重ねられてきた因縁に決着をつける展開は、シリーズファンにとって大きな見応えがあり、初代から追ってきたプレイヤーほど感慨深く感じられるはずです。
総じて「バイオハザード5」は、恐怖よりも爽快感を求めるプレイヤーや、友人と一緒にゲームを楽しみたい人にぴったりの一作です。シリーズの中でも特に協力プレイの完成度が高く、今なお色褪せない魅力を持った名作として自信を持っておすすめできます。
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