2005年発売の「バイオハザード4」は、シリーズの方向性を大きく転換させたターニングポイント的作品です。レオン・S・ケネディが、誘拐された大統領令嬢アシュリーを追ってヨーロッパの寒村を訪れます。発売から20年近く経った今なお、アクションゲームの金字塔として語られ続ける、シリーズ屈指の傑作です。
肩越し視点が生んだ新しい戦闘感覚
プレイヤーキャラクターの背後から見下ろす、いわゆる肩越し視点(TPS)の導入により、狙って撃つ楽しさが大幅に向上しました。それまでの固定カメラや見下ろし視点とは異なり、敵との距離感や弾の軌道がダイレクトに伝わるようになったことで、シューティングとしての手応えが格段に増しています。
ゾンビではなく、寄生生物「プラーガ」に操られた村人たちとの、緊張感のある銃撃戦が本作の核となっています。頭部や手足を狙って怯ませ、そこにナイフや蹴りで畳みかけるという新たな戦闘のリズムは、以降のアクションゲーム全般に大きな影響を与えました。
多彩な村・城・島のロケーション
寒村から始まり、湖のほとりの集落、荘厳な城、そして最終盤の孤島まで、大きく変化していくロケーションも飽きさせないポイントです。それぞれのエリアで登場する敵の種類や仕掛けも異なり、常に新鮮な緊張感を保ったまま最後まで駆け抜けることができます。
特に序盤の村を舞台にした集団戦は、四方から迫る村人たちに囲まれるという絶望的な状況を見事に演出しており、シリーズを代表する名場面として今なお語り継がれています。
商人という独自の存在
武器やアイテムを購入・強化できる「商人」の存在もシリーズファンにはお馴染みでしょう。不気味なコートに身を包み、「良い品揃えてるぜ、ヒッヒッヒ」という独特の台詞で迎えてくれる商人は、緊迫した物語の合間に一息つける貴重な存在として、シリーズのアイコン的キャラクターになりました。
購入した資金でライフルやショットガンを強化していく過程は、RPG的な成長要素としても機能しており、プレイヤー自身の手で最強の装備を作り上げていく楽しみを提供しています。
アシュリーという同行キャラクター
本作では、救出対象であるアシュリーを守りながら進むパートも用意されています。彼女に指示を出して隠れさせたり、逆に力を借りて高所に上がったりと、単独行動が基本だったこれまでのシリーズにはない新しい遊びが生まれています。時にプレイヤーを困らせる存在としてネタにされることも多いですが、本作の魅力を語るうえで欠かせないキャラクターです。
クリーチャーデザインの秀逸さ
大鎌を振り回す修道士のような敵、巨体の「ガルドール」、そして寄生生物が変異したおぞましい姿の怪物など、本作に登場する敵キャラクターのデザインは非常に個性的です。単なるゾンビの延長線上ではない、新しい脅威としての説得力を持たせることに成功しています。
個人的な見どころ
村での集団戦、湖でのボス戦、そして城での攻城戦と、章ごとに異なる「見せ場」がしっかり用意されている点が本作の完成度の高さを物語っています。プレイしていて中だるみする瞬間がほとんどなく、最初から最後まで高いテンションを保ったまま楽しめる稀有な作品です。
まとめ
ホラーとアクションのバランスが絶妙で、シリーズ未経験者にもおすすめしやすい一作です。後に発売されたリメイク版「バイオハザードRE:4」とあわせて、ぜひどちらも体験してみてほしい、シリーズの中でも特に完成度の高い名作です。
QTE(クイックタイムイベント)の緊張感
ムービーシーン中に突如表示されるボタン入力を求められる「QTE」も本作を象徴する要素のひとつです。巨大な岩が転がり落ちてくる場面や、罠から間一髪で逃れる場面など、映画的な演出とゲームプレイを融合させた仕掛けが随所に盛り込まれており、油断していると一瞬で命を落とすこともあるため、最後まで気の抜けない緊張感を保ってくれます。
ケーブルカーやトロッコなど印象的なギミック
移動しながら敵を迎撃するケーブルカーのパートや、鉱山のトロッコを使った脱出劇など、単調になりがちな移動シーンにもアクション性を持たせる工夫が随所に見られます。こうした細部への配慮の積み重ねが、本作全体の完成度の高さにつながっています。
ルイス・セラという協力者
物語の途中で出会う元研究者ルイス・セラは、村の秘密やプラーガに関する情報を提供してくれる重要な協力者です。飄々とした人柄と、物語終盤で見せる献身的な行動のギャップが、多くのプレイヤーの印象に残るキャラクターとして愛されています。
エイダ・ウォンの再登場
2作目にも登場した謎のスパイ、エイダ・ウォンが本作にも姿を現します。敵か味方か判然としない立ち位置で暗躍する彼女の存在が、物語に一層の緊張感とミステリー性を加えています。レオンとの因縁めいたやり取りも見どころのひとつです。
売り上げと評価の高さ
発売当初から高い評価を獲得し、数々のゲームアワードを受賞したことでも知られる本作は、複数のハードに移植されながら長年にわたって売れ続けているロングセラータイトルです。シリーズを知らない人にもまず勧められる一作として、今なお色褪せない人気を誇っています。
まとめ ― アクションゲームの金字塔
ホラーとアクションのバランスが絶妙で、シリーズ未経験者にもおすすめしやすい一作です。緻密に計算された章立て、個性的な敵キャラクター、そして商人やアシュリーといった印象的な脇役たち。すべての要素が高いレベルで噛み合った本作は、今遊んでもまったく色褪せない完成度を誇っています。後に発売されたリメイク版「バイオハザードRE:4」とあわせて、ぜひどちらも体験してみてほしい、シリーズの中でも特に完成度の高い名作です。
今遊ぶ際のおすすめ環境
現行のPS5やSwitchなど、ほぼすべての主要ハードに移植されているため、遊ぶ環境を選ばないのも本作の強みです。エイミング操作がより快適になった移植版も多いため、初めて遊ぶなら最新のプラットフォーム版を選ぶと、より遊びやすく感じられるはずです。
シリーズの中でも特に完成度が高く、これからバイオハザードに触れる人にも自信を持っておすすめできる一作です。ぜひ手に取ってみてください。
シリーズを変えた功績
本作の成功がなければ、以降の「5」「6」に見られるアクション路線への転換もなかったと言われるほど、シリーズ全体に与えた影響は計り知れません。ゲーム業界全体を見渡しても、TPSというジャンルの発展に大きく貢献した一作として、その功績は色褪せることがありません。
発売から長い年月が経った今でも、色褪せることなく多くのプレイヤーを魅了し続けている理由が、実際にプレイすればきっと分かるはずです。
シリーズ入門としても、じっくり遊び込む一作としても、自信を持っておすすめできる傑作です。
まだプレイしたことがない方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。
間違いなく満足できるはずです。
レオンというキャラクターの魅力も本作を通じて大きく開花しました。新人警官として初登場した2作目とは打って変わり、本作では百戦錬磨のエージェントとしての貫禄を見せつけており、軽妙なジョークを交えながらも確かな実力で敵をなぎ倒していく姿は、以降の作品での活躍にもつながっていきます。
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

コメント