「イースIV」というタイトルには、実は少し複雑な歴史があります。今回紹介する「イース セルセタの樹海」は、その歴史に決着をつけたファルコム公式の決定版です。
二つの「イースIV」が存在した過去
1993年、イースIVは異例の形でリリースされました。ファルコム自身が開発するのではなく、ハドソンが手がけた「イースIV The Dawn of Ys」(PCエンジンCD-ROM2)と、トンキンハウスが手がけた「イースIV Mask of the Sun」(スーパーファミコン)という、設定は共通しながらもストーリーの異なる2つの作品が同時に存在するという状態が長く続いていました。
ファルコム自らが手がけた「本当のイースIV」
このねじれた状況に決着をつけたのが、2012年にPlayStation Vitaで発売された「イース セルセタの樹海」です。本作は、ファルコムが自社で初めて手がける正式な「イースIV」として制作され、これによって長年曖昧だったイースIVの物語が、ファルコム公式の決定版として改めて描き直されることになりました。
樹海を巡る、仲間との絆の物語
物語の舞台は、謎の樹海に囲まれた町セルセタ。記憶を失った状態のアドルが、樹海の謎や、そこで出会う仲間たちとの関係を通じて、少しずつ自分自身の記憶を取り戻していく展開が描かれます。記憶喪失という設定を活かしたミステリー的な構成と、樹海を探索していく高揚感が組み合わさった、シリーズの中でも印象的なストーリーラインです。
探索と戦闘、両方の面白さを高いレベルで両立
「イース セルセタの樹海」は、広大な樹海を自由に探索する楽しさと、テンポの良いリアルタイムアクション戦闘を高いレベルで両立させている点も高く評価されています。パーティメンバーを切り替えながら戦うシステムは、この後のシリーズ作品にも受け継がれていく重要な要素になりました。
まとめ
イース セルセタの樹海は、複雑な歴史を持つ「イースIV」というタイトルに、ファルコム自らの手で決着をつけた記念すべき一作です。記憶を巡る物語と樹海探索の面白さを、ぜひ味わってみてください。
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